目くらましも無駄
韓国の慰安婦像、ソウルに続き各地の路線バスに続々“乗車”=「これでは日本人は来てくれない」と韓国メディアが警鐘も
12月6日付のニューシスなどの報道によると、伝統家屋村などがあり海外からの観光客も多い南部の都市・全州(チョンジュ)では、市内の観光名所を巡る1000番のバスに像が設置される。設置期間は、世界人権宣言69周年に当たる12月10日から、2015年の慰安婦問題をめぐる日韓合意から2年となる同28日までの19日間。
金承洙(キム・スンス)同市長は「日本の誠意ある謝罪と慰安婦被害者らの人権回復を願う心を市民たちと共に分かち合いたい」とその意義を語っている。
東北部、江原道(カンウォンド)の中心都市である春川(チュンチョン)でも12月6〜8日にかけ慰安婦像がバスに乗る。市民団体「平和の少女像建設推進委員会」がバス運行会社と協力し行うもので、9日に予定されている同市内の「平和の少女像除幕式」について市民に広める目的もあるそうだ。
また韓国での報道をさかのぼって確認してみると、慰安婦像は10月の「帰郷」以降、上記のほか少なくとも3都市で路線バスに設置されている。ソウル近郊、世界遺産・華城のある水原(スウォン)市では10月の9日間、南部の順天(スンチョン)市では10月下旬の8日間、そしてソウル近郊の城南(ソンナム)市で11月初旬の9日間といった具合だ。
バス乗車のパフォーマンスが始まった当初、韓国のネット上では否定的な受け止めが多くみられたが、慰安婦像の各地での「活躍」は今後も続きそうだ。しかし世界からの選手団や観客を迎える平昌(ピョンチャン)五輪開催を前に、韓国では報道の一部にも、国内のこうした動きに懸念を示すものが出てきている。6日、東亜日報は「あちこちに慰安婦像が立ち、少女像を乗せたバスが運行する韓国で日本人が歓迎されることを期待するのは難しい」と指摘し、日本では「韓国人は日本を嫌っている」「もし韓国に行ったらひどい目に遭うに違いない」と心配する人が増えていると警鐘を鳴らす記事を掲載し、韓国で少なからぬ反響を集めた。(編集/吉金)
韓国外交部次官「来年は韓日関係の跳躍のために逃してはならない年」
12/8(金) 7:33配信
林聖男(イム・ソンナム)外交部第1次官が今年の韓日関係を評価し、来年の韓日関係を分析した。
林次官は7日、韓日関係専門家たちで構成された社団法人セトフォーラムが開催した「韓日関係、どうすべきか」という国際セミナーで「(今年初め)韓日両国関係が非常に大変な局面を迎えたのが事実だ」とし「しかし、5月文在寅(ムン・ジェイン)政府が発足することで幸いに両国間疎通ルートが再び活性化し、信頼が回復する契機がつくられた」と話した。
引き続き「過去6カ月の短い間、(韓日)両首脳間2回にわたる会談が開催され、9回にわたって電話会談が行われた事実から見ても韓日関係において疎通がどれほど活発になっているかを確認することができる」と明らかにし「過去1年間の韓日関係を振り返ってみると、今年は韓日関係がより未来志向的に向かうための鎮痛の過程ではなかったかと考える」と付け加えた。
林次官は「韓国政府の対日外交は基本的に過去の歴史は過去の歴史通りに管理しつつ、未来志向的な発展に向けた協力は協力通りに進めていくというツートラックのアプローチ」と話し、「来年は韓日関係の跳躍のために逃してはならない年」と強調した。